完読No.106 愚者のエンドロール 米澤 穂信 著 角川文庫


裏表紙

「わたしとても気になります」文化祭に出展するクラス制作の自主映画を観て千反田えるが呟いた。その映画のラストでは、廃屋の鍵のかかった密室で少年が腕を切り落とされ死んでいた。誰が彼を殺したのか?その方法は?だが、すべてが明かされぬまま映画は尻切れとんぼで終わっていた。続きが気になる千反田は、仲間の折木奉太郎たちと共に結末探しに乗り出した!さわやかで、ちょっぴりほろ苦い青春ミステリの傑作!!

以下ネタバレ
結局、昨年ラストに読んだ本はこれでした。間違いなく面白いのですが、文化祭の準備をする夏休みって点が自分自身ツボ過ぎて、評価が大分甘くなった気もします。推理の構築自体はよく出来てます。「毒入りチョコレート殺人事件」に挑戦、オマージュ。でも、そちらの内容を完全に忘れてしまったので、そちらが成功したかどうかは判断できません。「女帝」が出てきますが、女子高校生にこんな子がいたら困る。家臣になっている。