完読No.30 崖の館 佐々木 丸美 著 創元推理文庫


裏表紙

財産家のおばが住まう<崖の館>を訪れた高校生の涼子といとこたち。ここで二年前、おばの愛娘・千波は命を落とした。着いた当日から、絵の消失、密室間の人間移動など、館では奇怪な事件が続発する。家族同然の人たちの中に犯人が?千波の死も同じ人間がもたらしたのか?雪に閉ざされた館で各々推理をめぐらせるが、ついに悪意の手は新たな犠牲者に伸びる。解説:若竹七海

以下ネタバレ
読むのに非常に時間がかかった。中々物語りに入っていけなかったせいだ。語り部の涼子に感情移入が出来なかったためでしょう。女子高校生だからというだけではなく、甘ちゃんなんだもの。
初出は1980年。流石に読んでません。最近は書いてないようなので、名前も知りませんでした。
しかし、意外なところでビックリしました。佐々木丸美さんは「雪の断章」という作品を書いてます。
私が大好きな女優・斉藤由貴さんの初主演映画の原作です。映画の内容は全く覚えていませんが、ラストで榎木孝明とのキスシーンがあったんですが、諸般の事情により顔が近づきつつフレームアウトするんです。
理由はアイドルだから。今時のアイドルは20歳近く年が上の男性と温泉に泊まりに行くぐらい平気ですが(喫煙は駄目みたいだけど)、その当時(20年以上前)はアイドルはキスもしてはいけなかったんです。今考えると不思議です。