完読No.55 ねこのばば 畠中 恵 著 新潮文庫   


裏表紙

お江戸長崎屋の離れでは、若だんなが一太郎が昼ごはん。寝込んでばかりのおぼっちゃんが、えっ、今日はお代わり食べるって?すべてが絶好調の長崎屋に来たのは福の神か、それとも・・・・(「茶巾たまご」)、世の中には取り返せないものがある(「ねこのばば」)、コワモテ佐助の真実の心(「産土(うぶすな)」)ほか5篇。若だんなと妖怪たちの不思議な人情推理帖。シリーズ第三弾の、始まり始まり!

以下ネタバレ
やっぱり面白い。文庫化されているのがここまでなので、ギリギリまで取っておいた。第4弾も出ているけど、ハードカヴァー。早く文庫になれ!!
今回は後後味の悪い作品のあり、一太郎の成長と共に深みを増してくるこのシリーズ。その後味の悪さが、現代に通じるものでもあり、肌寒い感じがした。幼馴染の嫁入り話。キュンとなるお話でした。一太郎がそんな想いで迎え入れるお嫁さんはどんな人だろう。赤の他人ながら気になる。