完読No.80 Fake 五十嵐 貴久 著 幻冬舎文庫


裏表紙

興信所の調査員・宮本と美貌の東大生・加奈は、浪人生・昌史を東京芸大に受からせるため、センター試験で完璧なカンニングを実行する。しかし、それは罠だった。全てを失った彼等は、昌史の父親を巻き込んで、復讐のため十億円を賭けたポーカーの勝負に打って出る。入念なイカサマを仕掛けた四人は、決して負けるはずがなかったのだが−!?

以下ネタバレ
よく出来ていると思います。登場人物も生き生きとしています。宮本と加奈の関係もいいです。
でも、「スティング」は越えられません。越えられないのなら、同じ土俵で勝負しない方がいいと思った。
元々、カンニングの線で話を作りたかったみたいだけど、却ってその方が良かったかも。ああいう結末にすると、どうしても比べたくなる。比べられたらおしまい。
この本とは全然関係ないが、「スティング」。ポール・ニューマンロバート・レッドフォード主演。ポール・ニューマン演じる詐欺師のゴンドーフが大好きでした。彼の真似をして、二日酔いの時に洗面所に氷を入れて顔をつけた事がありました。映画では氷の塊をアイスピッグで砕いて水に入れるのですが、普通の家にそんなものは無く、キューブアイスを代わりに入れました。次の瞬間。顔中にキューブアイスを付けた間抜けな私がいました。痛かった。それ以来試してません。二日酔いにはソルマック。二日酔いになりたくなければウコンの力。常識です。