完読No.87 QED〜flumen〜九段坂の春 高田 崇史 著 講談社NOVELS


裏表紙

千鳥ヶ淵の桜の下、花弁を握り締めて男が死んだ−。中学生の桑原崇は、聡明な女教師・五十嵐弥生に思いを寄せるが、ほろ苦い思い出を残して彼女は消え、崇の胸には一つの疑問が残った。それぞれの青春を過していた、棚旗奈々や御名形史紋の周囲でも起こる怪事件。すべての糸が、一本に美しくつながるQED初の連作短編集。

以下ネタバレ
登場人物たちの昔の姿とそのころからの不思議な縁。それはそれとして楽しめましたが、肝心の歴史の謎は今一でした。連作短編の形態をとってしまったので、一貫した一つの謎を解くって展開にならなかった。残念。