完読No.97 サウスバウンド下 奥田 英朗 著 角川文庫


裏表紙

元過激派の父は、どうやら国が嫌いらしい。税金など払わない、無理して学校へ行く必要なんかないとかよく言っている。そんな父の考えなのか、僕たち家族は東京の家を捨てて、南の島に移住することになってしまった。行き着いた先は沖縄の西表島。案の定、父はここでも大騒動を引き起こして・・・・。
−型破りな父に翻弄される家族を、少年の視点から描いた、新時代の大傑作ビルドゥングスロマン、完結編!

以下ネタバレ
上巻をさらに面白くした感じ。西表島での家族だけの生活は、心配になるほど素敵だ。生きていく事が大変になったら移住しよう、尤も私は小笠原ファンなので行くなら小笠原ですけどね。まぁ、今の生活で特に困っていることもないので当分は千葉に住むだろうけど。
この本、一郎をトヨエツで映画化。結構あっている。原作を読んだ後に映画を見るのは気が乗らないが、この面子なら見てもいいかも。問題は二郎を誰が演じるかだ。視点が二郎なのでいい子を選ばないとつまらなくなる。あ〜面白かった。