No.54 朧の森に棲む鬼 新宿バルト9 

http://www.dipps.co.jp/stage/oboro/story.html
ゲキXシネ
★★★★☆
初新感線の友達と観に行きました。否定的な人もいると思いますが、私はゲキXシネは大好きです。チケット代が手頃になるだけでなく、直前にスケジュールが決められるし、大劇場では観れない個々の役者の微妙な表情がはっきり見える点も良い。今回は古田さんの顔芸が堪能できた。尤も観に行った理由の8割は真木よう子さんだけどね。いつまで上演しているか分からないけど、興味のある方は是非!!!私が観たのは10/8 13:00〜の回でしたが、前の方は空いてました。上演日の2日前からチケットは買えるので、いい席で見たい方は早目に!!
以下ネタばれ
この芝居の見所は、100%悪人を演じきった市川染五郎さんの演技です。確かに良かったです。口八丁手八丁で男も女もだまくらかして、一歩一歩出世をしていく、出世するたびに貫禄が出てくる様が見事でした。哀れな最後もよかったです。ストーリーはいつもの新感線でしたが、少しシェイクスピアが入ってました。
他の出演者
市川染五郎(ライ):既に褒めまくったので割愛
古田新太(マダレ):相変わらず雰囲気ありあり。登場シーンからして絶倫。今回は微妙な顔芸が観れたので大満足。薬師丸ひろ子の物真似がもう一度観れたのはラッキー。
阿部サダヲ(キンタ):「人間風車」のサム、「キレイ」のハリコナに続く、代表的な役にを演じたと思う。ただただ悲惨なストーリーもキンタが登場すると雰囲気が変わる。大きな舞台も支配下における。グッジョブ!!
秋山菜津子(ツナ):たたずまい、演技力、私の中では5本の指に入る舞台女優。夫の敵に復讐を誓う女将軍。強さと色気が同居する、そんな難しい役を演じていました。でも、アップになると○ばさん・・・・。眉毛の太さが可笑しかった。
真木よう子(シュテン):可愛い♪出演時間が少ないのが不満っす。それと色っぽいシーンが無かったのも不満。もう少し、ゆっくりいたぶるような演技が観たかった。
田山涼成(イチノオオキミ):ぼーっとしたおじさん役でしか観た事が無かった。この役は一見馬鹿だが、后の気持ちを察している所などは侮れない。そして自ら・・・・。結構、かっこ良かった。
・高田聖子(シキブ):恋に生きる女性を可愛らしく、怖く、哀れに演じていました。少し前ならシュテンを演じたと思う。それだけ演技に幅があるんでしょう。
小須田康人(サダミツ・サダミツ似の兵士):ほ〜ほっほ。贅沢な使い方だ。小須田さんにこの役をさせるか?
粟根まこと(ウラベ):粟根さんファンとしては、もっと活躍して欲しかった。例えばサダミツとウラベで手を組むが、ライに返り討ちにあう、とか。なんか、チーム名を付けて歌って踊ったりすれば場内爆笑間違い無し。
全体的に思っていたより笑いがある楽しい芝居でした。後半は畳み掛けるように話が進み、ライの悪な部分が非常に良く出ていたと思いました。もう一回観ようかな。友達と知らないおじさんが大爆笑でした。映画館なのに劇場にいるような雰囲気がありました。二人に有難う。