完読No.5  禁中御庭者綺譚 乱世疾走 海道 龍一朗 著 新潮文庫

裏表紙

群雄が割拠する戦国にあって、ついに織田信長が上洛を果たした。頭角をあらわした彼の者はさらなる戦乱を呼び起こすのか。信長の覇道から帝を守護するため、「禁中御庭者」が天下一の兵法者・上泉伊勢守のもとに集められた。武、技、智に異能を発揮する五人の若者が、帝の目となり、耳となって、乱れた世を疾駆する。歴史時代小説界に新風を吹き込む驚天動地の大活劇がいま始まる。

以下ネタばれ
結構、面白かったです。特に御庭者が一人一人選ばれていく様子は、つぼでした。少年漫画の王道的な場面。
そこの魅力からすると中盤はややだるい。役目からして、それ程アクションシーンが無いのは、仕方ないとは言え、もう少しアクションシーンが欲しかった。ラストでそのフラストレーションは解消されるが、別のフラストレーションが湧き出る。ここで終わるの?
信長をめぐる話としては、序盤も序盤のところで終わってしまう。続編書くよね?