メキシコボクシング界は俺が引っ張るぜ!

WOWOWエキサイトマッチ4/7放送分
WBC世界S・バンタム級タイトルマッチ(3月1日、アメリカ、カリフォルニア州
WBC世界S・バンタム級チャンピオン前IBF世界S・バンタム級チャンピオン
イスラエル・バスケス(メキシコ)30歳(1977年12月25日生)身長168cm、リーチ168cm
46戦42勝32KO4敗

WBC世界S・バンタム級チャンピオン元IBF世界バンタム級チャンピオンWBC世界S・バンタム級2位、WBO3位
ラファエル・マルケス(メキシコ)32歳(1975年3月25生)身長163cm、リーチ183cm
41戦37勝33KO4敗
WOWOWの見所究極のラバーマッチ 打撃戦を制するのはバスケスか?

ライバル同士が迎える究極のラバーマッチといっていいだろう。
ラバーマッチ」とは本来はトランプ(ブリッジ)の専門用語で、先に2勝した者を勝者とする3番勝負による決着法のことだが、近年、ボクシングでは拡大解釈して3度目の対決を示す言葉として定着しつつある。
今回のラバーマッチは「THE TIEBREAKER!」と銘打たれている。テニスの延長戦をイメージさせるイベント・コピーである。どちらが決着をつけるのか、注目の試合だ。
初戦をマルケスが7回終了TKOで制し、再戦をバスケスが6回TKOでものにしたのを受けての決着戦。2試合とも激しい打撃戦が展開されたが、両者の戦闘スタイルやライバル意識、モチベーションの高さを考えると、今度も打ち合いは必至であろう。
ともに強打者だが、持ち味は異なる。バスケスは強いプレッシャーをかけながら距離を詰め、右クロスを合わせて倒すケースが目立つ。接近してからのアッパーも強い。対するマルケスは正統派のスラッガーといえる。ワンツーを軸にした中長距離での攻撃を得意とし、スペースができると左右のアッパーも突き上げる。
2試合とも中近距離でのパンチの交換がほとんどだったことをベースに第3戦の展開を占うと、やはりバスケス有利ということになろう。賭け率も9対5でチャンピオンを支持している。マルケスがジャブを巧打して自分の距離と間合いをつくれるかどうか、そのあたりに王座奪回のカギが潜んでいそうだ。容易にバスケスの接近を許してしまうようだと第2戦の二の舞になりかねない。<<
最後の1Rまで、どちらが勝つか分からなかった試合。結果を見ると、12Rが勝敗を分けた。でも、これは仕方が無い。バスケスマルケスの戦術の違いだから。11Rまではマルケスのそれが勝り、12Rはバスケスのそれが勝った。判定のポイント(バ−マ、114-111,111-114,113-112)を見れば、両者の実力が拮抗している事は明白。ゆっくり休んで、4戦目を希望。
それにしてもバスケスのこの強さってなんだろう?身体能力ではマルケス弟の方が勝っていると思うし、ボクシング能力もマルケス弟の方があるような気がする。単純にリーチも全然違うし。でも、勝ったのはバスケス。外見は、田舎の暴走族みたいなんだけど、強いハートと体力。決して諦めない精神力。私見ですが、昭和の日本のボクサーの香りがする。テクニックじゃない。最後は気持ちが勝敗を決める。