裏表紙
決して飲んではいけないペットボトルの水を妻に飲ませた男の運命――「この水は飲めません」。巧妙に儲けを隠す人気イタリアン・レストラン主――「マエストロ」。豊かに肉付けされたキャラクターと緻密な構成、そして待ち受ける意外な結末――読者をとことん楽しませる12編。多くは、著者が実際に服役者から聞いた話が元になっている。転んでもタダでは起きない、作家魂あふれる待望の短編集。
以下ネタばれ
投獄中に聞きかじった話から書いた話。作家魂って奴ですか？
・自分の郵便局から盗んだ男
・マエストロ
・この水は飲めません
・もう十月？
・ザ・レッド・キング
・ソロモンの知恵
・この意味、わかるだろ
・善意は家庭に始まる
・アリバイ
・あるギリシア悲劇
・警察長官
・あばたもエクボ
「この水は飲めません」ロシアに行っても絶対に水道水は飲まない。
「ソロモンの知恵」：この判事、粋だね。
「あばたもエクボ」：オリバと同じ趣味だな。
この辺が面白かった。長編に比べて短篇はそれ程でもないんですよね。
今の時期なら、「ロスノフスキ家の娘」をお勧めする。その前に「ケインとアベル」を読まないと。忙しいぞ。
