完読No.34 逆説の日本史12 井沢 元彦 著 小学館文庫

裏表紙

文庫発行二四〇万部突破!今や国民的ベストセラーといえる「逆説」シリーズ。ついに戦国編完結、近世編に突入。徳川家康の天下泰平といわれた長期政権はいかにして造り上げられたか?
「鳴かぬなら鳴くまで待とうほととぎす」といわれる謀略の天才の手法に迫る渾身の歴史ノンフィクション。

第1章 徳川幕府の成立1 序章としての関ヶ原編―「天下分け目の戦い」でいかにして勝利したか(「唐入り」は失業した軍人を救うための雇用対策だった/家康はなぜ海外侵略をしなかったのか?/「後継者選び」の失敗が政権の崩壊をもたらした! ほか)
第2章 徳川幕府の成立2 泰平への長い道編―保守主義者が好んだオーソドックスな手法(家康の権力と既成事実化した領地再配分による「論功行賞」/独断で六十三家の譜代大名を「創設」/家康の三河守任官を実現した「賀茂→源→藤原」の系図改編 ほか)
第3章 徳川幕府の成立3 天下泰平の構築編―賢者のライバルつぶしの秘策「分断支配」(家康の功妙な「大名統制」は「室町幕府の失敗」から学んだ/大名の「財力」と「権力」を見事に分散させた!/大名統制の憲法武家諸法度」の本質は「外様つぶし」ではない! ほか)
以下ネタばれ
徳川時代。今でこそ常識としてまかり通っている事が、実はこの時代に端を発する事が多い。相変わらず、面白いです。