No.43 i/c(アイ・シー) innerchild 吉祥寺シアター

★★★★★
以下ネタばれ
http://www.innerchild-web.com/
innerchild vol.15 劇団10周年記念公演/第二弾!
・チラシに書かれた、ご挨拶
前略
お客様に評価されるか否かを棚上げにしつつですが、本当に奇跡のような公演になりました(なります)。
この10年、或いは、自分という人間本体が、いかに多くの出会いと別れを繰り返し、人生における様々な交流の中、時に喜ばしい生を祝い、時に親しい者の死を悼む、その都度都度の経験を切り売りするように物語に落とし込み、人との、或いは世界とのつながりを求めて、求められて、つながって、断絶して、それでも求めて・・・
その果ての今日なんだと、これほどに痛感する公演は正直初めてかもしれません。もしかしたらこんな公演はもう二度と打てないかもしれない。
いや、もしかしたら、この気づきの果てには、また新たな階段(ステージ)があるのかもしれません。
それは未知という意味ではとてつもなく恐ろしく、好奇心という意味ではこの上なくワクワクしたりします。
後略

朝が早かったので、かなり眠かった。しかも、お腹一杯昼御飯を食べ、15時開演の芝居。しかも、インナーチャイルド(過去、何度か寝てしまった)の公演。始まる前から寝てしまう予感がひしひし。
しかし、いざ始まると、グイグイ話に引き込まれ、最後の方は乗り出して観てました。涙も乗り出してきました。劇場で泣いたのは初めてかも。
いや〜、先程書いた主宰の言葉は、嘘ではなかった。奇跡のような公演でした。脚本は満点。岸田戯曲賞をあげます。
役者陣。大体、大人数で、台詞が難しいし、女子が綺麗なので、演技に関してはいつも評価が低いんですが、今回は良かった。
主人公役の佐藤誓さん。ベテランの演技力を嫌ってほど感じさせてくれました。その父親役の成清正紀さん、いいねぇ〜。KAKUTAの時とは、違い、新たな魅力を見せてもらいました。母役の菊岡理沙さん、いつも人間離れした役ばかりだったから、思わなかったけど、演技力ある。しっかり、母親でした。
インナーチャイルドの公演は、いつも綺麗な女優さんが出るので、楽しみにしてます。今回は、アムリタ役の松崎映子さんが良かったです。好みのど真ん中。もう一回観るかな?と思ったら、今日まで。残念。
最後に、かなり熱いカーテンコールの拍手だったのに、もう一回出てくればいいのに。
追記
台本を読んだ。観た時ほどの感動は無かった。でも、台本と舞台の差が、演出であり、役者の演技力である事を改めて感じる事が出来た。そういう意味で、今後は、台本を買える場合は、買おうと思った。