裏表紙
若だんな、生まれて初めて旅に出る! 相変わらずひ弱で、怪我まで負った若だんなを、両親は箱根へ湯治にやることに。ところが道中、頼りの手代たちとはぐれた上に、宿では侍たちにさらわれて、山では天狗に襲撃される災難続き。しかも箱根の山神の怒りが原因らしい奇妙な地震も頻発し――。若だんなは無事に帰れるの? 妖たちも大活躍の「しゃばけ」シリーズ第5弾は、待望の長編です。
以下ネタばれ
お待ちかねの新作。
お待ちかねの文庫化。
読む前に、テレビドラマを見てしまいそうになって、慌てて止めました。
先に原作を読みたいですもんね。
やはり、このシリーズは面白い。
若だんなが湯治へ?
登場人物以上に、読者が心配したと思う。
そんな若だんなですが、今回も大活躍。
特に、姫神の自立させようと奮闘するところはいいです。
そして、病弱だけど決して心は弱くない。
常に死を意識した生活をしているだけに、一旦、絶体絶命のピンチに向き合うと、意外なほどの胆力を見せる。
人も妖も神も根っこの部分は同じ。
悩むし、苦しむし、ジタバタするし、自分に自信が無かったり、自分をもてあましたり。
そんな彼らがいとおしい。
もっともっと続いてください。