完読No.2 うそうそ 畠中 恵 著 新潮文庫

doradora05112009-01-29

裏表紙

若だんな、生まれて初めて旅に出る! 相変わらずひ弱で、怪我まで負った若だんなを、両親は箱根へ湯治にやることに。ところが道中、頼りの手代たちとはぐれた上に、宿では侍たちにさらわれて、山では天狗に襲撃される災難続き。しかも箱根の山神の怒りが原因らしい奇妙な地震も頻発し――。若だんなは無事に帰れるの? 妖たちも大活躍の「しゃばけ」シリーズ第5弾は、待望の長編です。

以下ネタばれ
お待ちかねの新作。
お待ちかねの文庫化。


読む前に、テレビドラマを見てしまいそうになって、慌てて止めました。
先に原作を読みたいですもんね。


やはり、このシリーズは面白い。


若だんなが湯治へ?
登場人物以上に、読者が心配したと思う。
そんな若だんなですが、今回も大活躍。


特に、姫神の自立させようと奮闘するところはいいです。
そして、病弱だけど決して心は弱くない。
常に死を意識した生活をしているだけに、一旦、絶体絶命のピンチに向き合うと、意外なほどの胆力を見せる。


人も妖も神も根っこの部分は同じ。
悩むし、苦しむし、ジタバタするし、自分に自信が無かったり、自分をもてあましたり。
そんな彼らがいとおしい。


もっともっと続いてください。