完読No.9 震度0 横山 秀夫 著 朝日新聞社

裏表紙

阪神大震災のさなか、700km離れたN県警本部の警務課長の不破義人が失踪した。県警の事情に精通し、人望も厚い不破がなぜ姿を消したのか? 本部長の椎野勝巳をはじめ、椎野と敵対するキャリア組の冬木警務部長、準キャリアの堀川警備部長、叩き上げの藤巻刑事部長など、県警幹部の利害と思惑が錯綜する。ホステス殺し、交通違反のもみ消し、四年前の選挙違反事件なども絡まり、解決の糸口がなかなか掴めない……。

以下ネタばれ
得意の警察内のキャリアとノンキャリアの暗闘。
そこへ、その妻達の高度も加わり・・・・・。
単純な事件?が、複雑を極め、更に阪神大震災が発生し・・・・(阪神大震災の部分はいらないんじゃない?タイトルを震度0にしなければ良かったのに。)。
他人から見たその人物の描写と、その人物の内面の描写のコントラストがうまい。
横山 秀夫の特長が出つつ、他と違う印象を受ける作品。
女は怖い〜。