完読No.26 ベーコン 井上 荒野 著 集英社文庫

裏表紙

初めてだった。男から、そんな目で見つめられたのは--。
家族を置いて家を出た母が死んだ。
葬式で母の恋人と出会った「私」は、男の視線につき動かされ、彼の家へ通い始める。
男が作ったベーコンを食べたとき、強い衝動に襲われ・・・・・表題作ほか、人の心の奥にひそむ濃密な愛と官能を、食べることに絡めて描いた短編集。単行本未収録の「トナカイサラミ」を含む、胸にせまる10の物語。

以下ネタばれ

人の恋愛話は好きじゃないから、ラブストーリーは殆ど読みません。
でも、何故か、井上荒野さんの本は好きです。

あれっ、ここで終わらすの?ってラストの気の持たせようもいい。
登場人物の嘘付き加減もいい。
ベタベタしてない表現もいい。

女性より男性に好まれるんじゃないだろうか?