完読No.49 災厄の紳士 D・M・ディヴァイン 著 創元推理文庫

裏表紙

根っからの怠け者で、現在ではジゴロ稼業で糊口を凌いでいるネヴィル・リチャードソンは、一攫千金の儲け話に乗り、婚約者に捨てられた美人令嬢のアルマに近づく。
気の強いアルマによネヴィルは手を焼くが、計画を仕切る”共犯者”の指示により、着実にアルマを籠絡していく。
しかしその先には思わぬ災厄が待ち受けていた・・・・。
名手が策を巡らす、精巧かつ大胆な本格ミステリの快作!


1971年の作品。
古さを感じさせないのは、トリックでは無く、人間心理を軸に物語を構築しているからでしょう。