東京タワー 試写会 ヤクルトホール

1.★★★☆☆←客観的な目で見た評価
2.☆☆☆☆☆←思い入れを含んだ評価
周りはクリスマスで一色。暇なんで試写会へ。
事前情報ではラブストーリーらしい。頭痛薬の飲み過ぎでねむい。
テンション低いのできっと寝ると思う。
今回はある芝居の主人公「おさえ」*1ちゃんになって感想を書いてみます。
以下ネタバレ
なんていい話しなんだ。愛ってこんなに素敵で苦しくてせつなくて・・・。
話は二組のカップルの話です。
1.浅野詩史(しふみ):黒木 瞳 
小島透:岡田 准一
2.川野喜美子:寺島 しのぶ
大原耕二:松本 潤
詩史と喜美子は既婚者。夫役はそれぞれ岸谷五朗宮迫博之
透と耕二は高校のクラスメート。
詩史と透はピュアな交際(Hはします)。肉体的な部分より精神的な部分で惹かれあう。透は詩史からの電話連絡を毎日待っています。電話は午後4時、透の部屋の電話にかかってきます。透から電話をする事は無い。ただただ待ってます。
詩史が好きだと言った、綺麗だと言った音楽を聞き、本を読みながら。
この辺の切ない情感が岡田准一にピッタリでした。木更津キャッツアイのぶっさん以来のファンである私は彼の新たな一面を見た気がしました。
そしてその純粋な愛を時にははぐらかしつつ受け止める詩史。黒木瞳さん素敵過ぎます。この二人は21歳と40数歳(正確な年齢は言いません。20以上年上って事を言うだけ)。透が18歳の時からの付き合いです。18歳の時に黒木瞳に色々と教えられたら・・・・。想像しただけでご飯が3杯食べられます。
一方の喜美子と耕二。耕二は高校時代、透と詩史の付き合いを知り「俺も人妻と付き合いたい」と一念発起。ある人妻と一夏の経験をします。その人妻は吉田(平山あや)の母親でした。吉田は耕二と透の同級生。母親と耕二の情事を目撃する吉田。夫にもばれて耕二はボコボコにされます。そんな苦い経験がありながら喜美子と知り合い恋に落ちる耕二。松本潤は今時の若者を等身大に演じていました。映画の途中で吉田(平山あや)から「Hして欲しい」と言われ困惑していた顔が良かったです。そして喜美子役の寺島しのぶ。最初は年下の恋人との関係に戸惑いを覚え、後ろめたさを感じている。徐々に奔放に相手を求め始めます。ごく普通の主婦が変わっていく様を見事に演じています。ここ最近の作品で大胆な演技で注目を浴びていたのでチョッと期待していました。ベットシーンはかなりおとなしい感じでした。ただ、この映画のテーマはエロではなくエロスなのでこれは仕方が無いでしょう。喜美子が暴走する過程に耕二に見せるために派手な下着を着てそれを徐々に脱いでいくシーンがあります。アングルは喜美子のふくらはぎの辺り。そこへ脱いだ下着がポトッ、ポトッと落ちてきます。敢えて見せずにエロスを描いているシーンでした。
当たり前のようにこの二つの愛(恋)には終わりが来ます。
透と詩史の別れは絶望&深い愛を感じました。
喜美子と耕二の別れは潔さ&前向きさを感じました。
そして・・・・。ラストシーンは涙が止まりませんでした。
ラブストーリーでこんなに泣いたのは初めてでした。
見に行って良かったです。
最高のクリスマスプレゼントでした。

*1:自分の気持ちと反対の事を言ってしまう病気に罹ってます。