・そしてすべて目に見えないもの
・ピュタゴラスの旅
・籤引き
・虐待者たち
・エピクテトス
「エピクテトス」が一番面白かった。彼の思考方法に共感できる部分がある。
山田正紀の解説もよかった。酒見さんのファンは是非お読みください。
この『ピュタゴラスの旅』はじつにおもしろい短編集だ。そのことは保証しよう。が、それと同時に酒見賢一という作家の優れたドキュメンタリーでもある。そのことも一つここで保証したいと思う。
エピクテトスは優れて積極的な諦めを説く人であった。しかも、諦めは単なる諦めを越えて、自由を得るための諦めである。『エピクテトス』
解説より