完読No.92 ピュタゴラスの旅 酒見賢一 著 集英社文庫

・そしてすべて目に見えないもの
ピュタゴラスの旅
・籤引き
・虐待者たち
エピクテトス
エピクテトス」が一番面白かった。彼の思考方法に共感できる部分がある。
山田正紀の解説もよかった。酒見さんのファンは是非お読みください。

この『ピュタゴラスの旅』はじつにおもしろい短編集だ。そのことは保証しよう。が、それと同時に酒見賢一という作家の優れたドキュメンタリーでもある。そのことも一つここで保証したいと思う。
エピクテトスは優れて積極的な諦めを説く人であった。しかも、諦めは単なる諦めを越えて、自由を得るための諦めである。『エピクテトス
解説より