ラストバイニン―種子― stage.11(原作:嵐田武、作画:玉置一平)近代麻雀

doradora05112006-01-12

儚くそして切ないバイニンたちの生き様を描くオムニバスストーリー
今までの作品の中で一番好きな作品。構成もトリックもよくできている。
以下ネタバレ
西瓜に麻雀牌が取り込まれるのは、リアリティに欠ける(無理だし)と言う意見もあると思うけど、これは殺された「男の怨念」と考えれば納得。ホラー色も入っている。推理小説のトリックが思い浮かばない事と借金返済のプレッシャーをうまく錯覚させ、読者にサプライズ感を与えている。単行本化希望。
養豚場の豚同士の会話と湯婆婆はいつものワンポイント。
読者の勝手なひとり言。単行本になった時の楽しみとしてシリーズ共通キャラクターを作ってみてはどうだろう?例えば、亜愛一郎シリーズの老女のようなキャラ。麻雀漫画雑誌なので必ず出てくる麻雀のシーンに潜ませる。主人公と同卓が無理なら隣の卓にこっそりと。最終話でその人物が立ち上がり話し出す。なにか挨拶をして去っていく。