完読No.29 少年計数機 池袋ウエストゲートパークⅡ 石田 衣良 著 文春文庫

doradora05112006-04-04

・妖精の庭
・少年計数機←これが一番好きかな
・銀十字
・水のなかの目

自分が誰なのか確認するために、まわりのすべてを数え続ける少年・ヒロキ。その笑顔は十歳にして一切の他者を拒絶していた!マコトは複雑に絡んだ誘拐事件に巻きこまれていくが・・・。
池袋の街を疾走する若く、鋭く、危険な青春。爽快なリズム感あふれる新世代ストリートミステリー、絶好調第2弾!解説・北上次郎(裏表紙より)

私は元池袋の住人です。尤も、西ではなく東池袋でしたけどね。サンシャイン通りをそのまま真っ直ぐ進んで郵便局の前を過ぎ、都電の線路を越えた先。池袋より大塚の駅が近い場所。そこに約4年間住みました。「池袋ウエストゲートパーク」に描かれている池袋とは全然接点がありませんでした。確か、東急ハンズの前で事件があった時も自分の住んでいる街の出来事ではありませんでした。池袋に住んでいる時にこの本を読んでいたら・・・。人生変わっていたかも。
こんな台詞があった。

「私ね、税金1円も払ってないでしょ。だから寄付をしてるんだ。収入の十パーセント。小学校に通えないベトナムの子たちのための教育基金なの。・・・」(「水のなかの目」より抜粋)

本筋と全く関係なく嬉しい。