完読No.51 笑芸日記一九九六・・・二〇〇五 高田 文夫 著 ちくま文庫


「HANA−BI」から「タイガー&ドラゴン」まで「笑い」の応援団長高田文夫が軽妙なシャレをとばしつつ東奔西走、奮闘努力・・・・まるまる十年間の爆笑日記
裏表紙
「笑い」の応援団長高田文夫が落語・芝居・映画・音楽・・・・ありとあらゆる大衆芸能を見まくり、芸人・役者と飲み語り、「笑い」の世界を盛り上げるイヴェントのために奔走する日々を軽妙なシャレをとばしながらつづった、まるまる十年間の爆笑日記。古今亭志ん朝三木のり平青島幸男中村勘三郎大滝詠一ほか多士済々。大衆芸能史の貴重な記録。
月一の連載だったのが丁度いい感じです。週刊だと細かすぎるし、年刊じゃ大雑把。まるでブログのような内容です。誰と呑んで誰の落語を聞きに行って誰のコンサートへ行ってまた誰と呑んで・・・。そういう感じ。年齢(団塊の世代)のせいか、憧れていた人や友人が少しずつ亡くなっていく。それがほのかに悲しい。シャレが多いんだけど、親切心なのか、読者のレベルが低いのか分からないが、一々説明するのは野暮ってもんでしょう。それを知りつつ説明したくなる現状なんでしょうね。シャレが通じねぇのはシャレものにはつらいやね。しかし、古今亭志ん朝が一発変換できなって悲しい。