完読No.57 フェルマーの最終定理 サイモン・シン 著 新潮文庫


本の雑誌で中々評価が高かったので買ってみました。
http://www.webdokusho.com/shinkan/0607/b_10.htm
裏表紙

17世紀、ひとりの数学者が謎に満ちた言葉を残した。「私はこの命題の真に驚くべき証明をもっているが、余白が狭すぎるのでここに記すことはできない」以後、あまりにも有名になったこの数学界最大の超難問「フェルマーの最終定理」への挑戦が始まったがー。天才数学者ワイルズの完全証明に至る波乱のドラマを軸に、3世紀に及ぶ数学者たちの苦闘を描く、感動の数学ノンフィクション!

フェルマーの最終定理のこうして証明された、と言う話ではありません。そんなの理解できません。それに関わった数学者たちの伝記的な話です。専門的な話は補講として巻末に載っていますので興味のある人はそれを見ればいい。
構成としてはこんな感じ。
第1章:「ここで終わりにしたいと思います」ピュタゴラスの物語
第2章:「謎をかける人」一気に古代ギリシャから十七世紀のフランスに飛ぶ。ピエール・フェルマーの時代。
第3章:「数学の恥」、4章:「抽象の中へ」十八、十九、そして二十世紀初頭になされた「フェルマーの最終定理」への挑戦からいくつか紹介。
第5章:「背理法」過去四十年間にフェルマーの最終定理の研究に革命をもたらした注目すべき出来事を年代順に取り上げる。
第6章:「秘密の計算」、7章:「小さな問題点」とくにアンドリュー・ワイルズの仕事に焦点を合わせた。彼がこの十年間に成し遂げた躍進は、数学界をあっと言わせるものだった。ワイルズへの長大なインタビューにもとずいている。
第8章:「数学の大統一」