No.41 マーダー・ボール 試写会

http://www.klockworx.com/murderball/
1.★★★★☆←客観的な目で見た評価
2.★★★★☆←思い入れを含んだ評価
面白かったです。最後には涙ぐんでしまった。
以下ネタバレ
以前、映画の宣伝だけを上映する会で、この映画の宣伝を見ました。是非見たいと思っていたので、ラッキーです。
試写開場は月島。電灯が少ないせいか、暗くて地図がよく見えず、会場が中々見つけられず、迷ってしまった。でも、迷ったのは私だけではなかったようで、葉書片手に道を訪ねている人がいたので後を着いて行きました。ありました、殆ど倉庫です。これは分からない。会場は小さい(50人ぐらい収容)。でも、椅子は良かった。
さて、映画の話。マーダー・ボールと言うのは車椅子ラグビーの事です。四肢に障害がある人達が車椅子で行います。でも、イメージとは違い、物凄く激しいです。なにせ、ラグビーですから、ボールを持った相手を倒すんですよ。車椅子をぶつけ合って。車椅子も普段見るのとは大分違います。戦闘仕様です。傷だらけです。世紀末って感じです。MTVが製作しているので冒頭のシーンは激しい音楽と迫力ある映像で引き込まれました。ただし、この映画の売りはこのマーダー・ボールの激しさだけではありません。競技をする人々の日常の顔。事故や病気で障害を持ってしまい、それでも懸命に生きている人々を素直にそのままに映しています。ドキュメンタリーなので当たり前ですが、その姿が、カッコいいです。軸となるのはアメリカチームとカナダチーム。車椅子ラグビーの世界ではアメリカが圧倒的な王者です。11回の世界大会で10回優勝。そしてその中心人物である一人の男性。実は、彼がカナダチームの監督です。自分を戦力外にしたアメリカチームを倒すためにカナダの監督になりました。アメリカ対カナダは遺恨の匂いがプンプンする。試合を見る方にとっては面白い状況です。そしてアメリカチームの中心選手。彼は友達が酔払い運転して、事故って怪我をしました。運転していた友達は無傷。そのわだかまりもあります。他の選手もそれぞれに思いがあります。アメリカチームは世界大会でカナダに敗れます。アテネパラリンピックでは雪辱を誓います。クライマックスはギリシャ。結果は・・・・。見る前はお涙頂戴映画かな?とも思いましたが、全然違いました。そして、彼らの生き方に、家族との絆に、恋人との関係に、友情に、最後は涙ぐみました。私は障害者を見ると助けないとと思うか、無視するかどちらかでした。でも、そのどちらも間違い。普通に接すればいいんですよ。当たり前だけど、この映画を見て気が付きました。映画とは全然関係ありませんが、彼らの恋人がみんなキレイなんですよ。アメリカチームのキャプテンの恋人なんか完全に好みでした。羨ましい。そうそう、この映画は家族の映画でもあります。カナダチームの監督の息子との関係。素敵でした。小さい頃、障害のことでからかわれると一緒に笑って、ジョークにしてくれたある父親。その父親が、パラリンピックでの試合の後、息子を抱きしめ「お前は私の誇りだ」見たいな事を言います。そこで泣きました。最後に、笑えるシーン。ギリシャ入りしたアメリカチーム。病気で四肢の先が無い選手に箱に入れと言います。そしてホテルの従業員を呼ぶ。箱を開けさせる。中から人が出て来た。凄いビックリしてました。選手たちは(監督までも)大笑い。
追記:http://number.goo.ne.jp/others/20061003-movie.html