完読No.82 風の影(下) カルロス・ルイス・サフォン 著 集英社文庫


裏表紙

謎の作家フリアン・カラックスの過去が明らかになるにつれて、ダニエルの身に危険が迫る。一方、彼は作家の生涯と自分の現在との不思議な照応に気づいていくのだが・・・。ガウディ、ミロ、ダリなど幾多の天才児たちを産んだカタルーミャの首都バルセロナの魂の奥深く巡る冒険の行方には、思いがけない結末が待っている。文学と読書愛好家への熱いオマージュを捧げる本格ミステリーロマン。

いやぁ〜、久しぶりに読み応えのある本だった。単なるミステリーじゃないところが良い。スペイン内戦の事を予習してから読むべきだった。まぁ、その辺の知識が無くても充分に面白いけど。
あとがきより

サフォンは、「忘れられた本の墓場」をめぐる<人物再登場>の手法で、本書をふくむ四部作の創作をめざしているという。

凄い楽しみ。