完読No.20 ぬしさま 畠山 恵 著 新潮文庫


裏表紙

きょうも元気に(?)寝込んでいる、若だんな一太郎の周囲には妖怪がいっぱい。幼なじみの栄吉の饅頭を食べたご隠居が死んでしまったり、新品の布団から泣き声が聞こえたり・・・。でも、こんなときこそ冴える若だんなの名推理。ちょっとトボケた妖怪たちも手下となって大活躍。ついでに手代の仁吉の意外な想い人まで発覚して、シリーズ第二弾、ますます快調。

以下ネタバレ。
以下ネタばれ
第一弾より面白く書けている。特に仁吉の長い長い片思いの話と若い女中の仄かな恋心を書いた話がよかった。江戸の町の庶民の生活観が非常にうまい。早く3巻目を読みたい。