WOWOWエキサイトマッチ 7月2日放送

WBCWBO世界ミドル級タイトルマッチ(5月19日、アメリカ、テネシー州
WBCWBO世界ミドル級チャンピオン元4団体統一世界ミドル級チャンピオン
ジャーメイン・テイラー(米国、アーカンソー州
28歳(1978年8月11日生)身長185cm、リーチ198cm
27戦26勝17KO無敗1分

IBF世界S・ウェルター級チャンピオン元3団体統一世界ウェルター級チャンピオン
コーリー・スピンクス(米国、ミズーリ州
29歳(1978年2月20日生)身長177cm、リーチ198cm39戦36勝11KO3敗
WOWOWの見所

体格、パワーで勝る王者 スピンクスの3冠をKOで阻止か
シドニー・オリンピックで銅メダル獲得後にプロデビュー。以来、引き分けを挟んで27連勝(17KO)を続けるミドル級チャンピオンのテイラー。対するはウェルター級、スーパー・ウェルター級制覇の実績を持つスピンクス。過去3度の防衛戦がいずれも判定勝負というテイラーだが、ここは体格とパワーの利を生かしてKO決着を狙いたいところ。タイトルを手に入れた05年7月のバーナード・ホプキンス戦から数えて2年、4試合。テイラーはすべて勝負を判定に委ねてきた。
さぞや不本意であることだろう。しかし、ホプキンスとの再戦をはじめロナルド・ライト、タフな元スーパー・ウェルター級王者カシム・ウーマが相手であることを考えると、それも仕方ないといえるかもしれない。決して「伝家の宝刀」右ストレートが錆付いてしまったわけではなく、相手が健闘したと分析すべきかもしれない。
今回の相手、スピンクスはテイラーにとって決してイージーではないが難敵というほどでもないように思える。サウスポーである点、スピードがある点、やや変則的である点など、テイラーを苦しめる要素は持ち合わせているが、王座から追い落とすほどの怖さはないはずだ。3階級制覇を狙ってのチャレンジだが、体格面、パワーでは明らかにテイラーに見劣りする。番狂わせがあるとすれば、スピンクスが変則的な動きでテイラーを幻惑し、打っては離れ打っては離れを繰り返してラウンドを重ねるケースだろう。苦戦はするかもしれないが、順当に行けばテイラーがどこかで捕まえるはずだ。

名前だけ見るとドキドキする対戦なんですよ。でもね、実際に試合を見ると・・・・。つまらないんですよ。玄人は面白いかもしれない。両者とも高いレベルの技術を持っているから。でもね、素人は退屈な試合にしか思えない。ジャーメイン・テイラーが、実力の割りに人気が無いのがよく分かる試合でした。結果は、判定(2−1)でテイラーの勝ち。
WBC世界ミドル級挑戦者決定戦(5月19日、アメリカ、テネシー州
前NABF北米ミドル級チャンピオンWBC世界ミドル級1位、WBA2位、WBO4位
ケリー・パブリック(米国、オハイオ州)
25歳(1982年4月5日生)身長189cm、リーチ190cm30戦全勝27KO

IBFラテンアメリカ・ミドル級チャンピオン
WBC世界ミドル級2位、WBA3位、IBF1位、WBO1位
エディソン・ミランダ(ホーム:プエルトリコ)(出身:コロンビア)
26歳(1981年1月7日生)身長180cm、リーチ194cm
29戦28勝24KO1敗
WOWOWの見所
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“幽霊”と“黒豹”の対決 勝者が挑戦権獲得
ミドル級戦線の今後を占う意味でも注目の一戦といえる。パブリックは30戦全勝(27KO)の「ホワイト・ホープ」。189センチの長身ながら好戦的で、将来性も高く評価されている。25歳と若く、ライト・ヘビー級のチャド・ドーソン、ウェルター級のポール・ウィリアムスとともにアメリカの若手3羽ガラスとも言われている。ただし、耐久力に疑問を呈する向きもあり、スタミナを含め試されていない点も残っている。そういう意味でも、このミランダ戦は重要な試合である。
対するミランダは昨年、アルツール・アブラハムIBFタイトルに挑んで敗れたとはいえ、試合中に相手のアゴを叩き割り、あわやタイトル奪取かという見せ場もつくった強打者。29戦28勝(24KO)1敗のレコードが示すとおりの強打者だ。タフでラフ、いまミドル級でもっとも危険なパンチャーといえる。
パブリックがミランダの強打に抗いきれないようだとワンサイドで敗退という可能性もある。その一方で、正面から渡り合って逞しさを見せる可能性もある。パブリックの真価が問われる試合になりそうだ。<<
テイラー対スピンクスのアンダーカード。こちらの方が面白かったです。
両者の戦跡だけ見てもドキドキします。パブリックのKO率は90%、ミランダは約83%。1Rから両者とも倒しに来ました。身長で勝るパブリックがミランダをロープに押し付け連打を叩き込む。ミランダのカウンターがパブリックをとらえる場面もあるが、ひょろっとしている割にパブリックはタフ。中々倒れません。
ミランダも相当にパンチを貰ってますが、こちらもタフ。でも、12Rまではもちそうに無い。ボクシングの根源的な面白さを楽しむことが出来ました。7R TKOでパブリックの勝ち。これでテイラーとの対戦が決まりました。こういう相手の方がテイラーはいいんじゃない?