No.51 ドラクル BUNKAMURAシアターコクーン 

http://www.bunkamura.co.jp/shokai/cocoon/lineup/07_dracul/index.html
★★★☆☆
以下ネタばれ
まず、この星3つという評価ですが、これは、私が熟睡していたせいでストーリーが今一分からないって理由のせいです。それを踏まえて。まず、舞台美術。ブラボーッです。素敵です。カッコいいです。あんな、動き方をする舞台を観た事がありません。でも、あまりにも凄すぎて、動かすのに時間が掛かりすぎ、熟睡してしまいました。
音楽。なんと生演奏です。弦楽4重奏?バイオリンとビオレ?(それは洗顔)とチェロ、残りの一つは?
生演奏はいいですね。でも、曲が変なのでより一層眠気を誘います。
役者。
主役の二人。市川海老蔵さん。確かにカッコいいです。女性のもてるのも頷けます。でも、役がカッコいい役なんだもの。それは歌舞伎で観て下さいよ。小劇場に出てきたんだから、もっと駄目人間を演じてもらいたかった。凄く由緒ある家に生まれ、金は使い放題、女性にはもてまくり。でも、本人は小心者でゲイでMとかね。そんな役を演じているのにカッコいい、そんな海老蔵が観たい。
宮沢りえ。悲しい役でした。可憐な女性を可憐に演じた。でも、彼女の魅力ってはじける元気さだと思うんですよね。こちらは逆に本人が持つキャラクターを生かしていなかったのが残念。
その他。
ドラキュラ仲間の山本亨さん。この人ってどこの出?前に観た時もいい役者さんだと思ったけど。今回も良かった。海老蔵さんよりドラキュラっぽかった。あの、めりはりのある舞台を飛ぶように移動する様は良かったです。
もう一人、明星真由美さん。またまた、おじさんを喜ばせようってあんな衣装着て。ダイナマイトボディー(古いね)なんだから、目の毒です。おかげで1幕目は寝ないですみました。あの衣装でスカートを短くする必要はあるのだろうか?でも、おじさんは嬉しいよ。
レイ(海老蔵)を監視続ける一族。山崎一さん。この人は安心して観ていられる。あんな人生嫌だけどね。
手塚さん。この舞台で役に一番合っていたのは彼かもしれない。い〜やな司教の役。こいつのせいで!!!!
勝村さん。どこかにいそうな領主。二代目って駄目だな。
永作さん。この役。理想の女性です。悲しみを胸に秘め、性格が悪く、綺麗。ワインレッドのドレスが似合っていました。
脚本。じっくり読んだらいいと思うんだけど、舞台で観ると豪華な役者と豪華な舞台に完全に負けていた。確かに、お金を掛けていいのは分かるけど、その分脚本力の弱さが露呈してしまった。ここまで豪華にしなくても良かったのに。
そうそう、観客は圧倒的におばさまが多かった。おばさまとそれに付き合う娘。みんな海老蔵さんが目当て?
評判の割りに拍手が凄かった。