完読No.104 反社会学講座 パオロ・マッツァリーノ 著 ちくま文庫

裏表紙

少年の凶悪犯罪は減っているし、少子化になっても日本の社会はなんともない。昔の日本人はちっとも勤勉じゃなかったし、日本のお役人はふれあいが大好きだ・・・・。
社会学を超えた「反社会学」で見れば、世の中はこんなにおもしろい!学問とエンターテインメントとお笑いを融合させ、業界を震撼させた奇書が、増補文庫版となって再登場。

以下ネタバレ
WEB本の雑誌9月の課題図書
http://www.webdokusho.com/shinkan/0709/b_7.htm
ひねくれ者(私のような)には喜ばれる本です。
例えばこんな感じ。
第一回なぜ社会学はだめなのか
まとめ
社会学者の個人的な偏見をヘリクツで理論化したもの、それが社会学です。
・世間でいう「こじつけ」を、社会学では「社会学的想力」といいます。
社会学では、誰もが簡単に各分野の第一人者になれます。
社会学者の増加は、社会に重大な影響を及ぼします。
第二回キレやすいのは誰だ
まとめ
・凶悪犯罪が近年急増したというのは、マスコミが捏造した世論です。
・戦後最もキレやすかったのは、昭和35年の17歳です。
・凶悪少年犯罪の低年齢化というのも、ガセネタです。
・50・60代の人間の増加は、社会に重大な影響を及ぼします。
・善良な市民もけっこう凶悪だったりするので注意が必要です

全部書くわけにはいかないので、興味のある方は買うか借りるかして下さい。