No.70 わが闇 ナイロン100℃

サブタイトル:ダバダ
http://www.sillywalk.com/nylon/
★★★★★
以下ネタばれ
傑作でした。ブログを読んでいる限りでは、時間がギリギリになりそうだったので、心配していたんです。いざ、幕が開けば・・・・。3時間15分という、長い上演時間が、あっという間でした。題材も、どちらかと言うと今までのナイロンとは路線が違うような、静かな、起伏のないストーリーでしたが、それでも飽きさせない、引きずり込まれる。
カーテンコールの熱い、熱い拍手が、芝居の出来を物語っていた。ケラさん、既にここまでの高みに来ていたとは。観に来ていた演劇関係者は、地団太を踏んだと思う。細かい点は、別途追加して書きます。まだ、上演しています。お芝居を観た事ない人。これが芝居です。是非、ご覧ください。チケットは取れるかどうか分からないけど。
追記
各役者陣に関して、それぞれに簡単なコメント。
犬山イヌコ:この人は、時々こういう役をやる。そして、うまい。普段の人の話を聞いていない、吹っ飛んだ人もいいが、こういう、内面を出さない。内にこもるような役もうまい。 
みのすけ:もう、嫌な男だ。それをさらっと演じる。さすが、みのすけさん。 
峯村リエ:この芝居の中で、一番好きだった役。普段の峯村さんの役からは、考えられないような、奥ゆかしくて、静かで、地味な役。それが、可愛い。 
三宅弘城:笑いが殆ど無い役って珍しい。でも、印象深い役。 
大倉孝二:馬鹿。本当に馬鹿な男の役。こんな男が、部下だったら、殴る、蹴る。それが、妙におかしい。ソフトバンクネタ、うけまくってしまった。 
松永玲子:松永さんの本領発揮。3人娘の母親役と長女の幼馴染役。どちらも違う意味で嫌な役。それが、ストーリーに油を差すような効果を生んでいた。 
・長田奈麻:少ししか出ていないが、迫力は十分。ファンなのでもう少し出番を!! 
・廣川三憲:途中から映像になってしまった。いい役をもらってます。 
・皆戸麻衣:目の焦点が合ってない演技は迫力。若手では一番出番が多かった。ケラさんの期待に応えている。
岡田義徳:物語の語り部的存在。ひもの部分をほぼ出さずに、熱い映画青年の部分だけで演じていた。ひも岡田も見てみたかった。 
・坂井真紀:この人の舞台を今年2本観ました。意外にいい女優さんです。サービスカットは、なるべく見ないようにしました。しかし、左目がグインと動いてしまった。 
長谷川朝晴:一緒に行った人々が、彼のファンなんです。帰ってからハセ祭りが開催されたそうです。