No.14 『スメル』 キリンバズウカ Tokyo 2nd Shot

脚本・演出 登米裕一
http://kirinba.seesaa.net/
★★★★☆

以下ネタばれ


東京永住権法?(ごめんなさい正確に覚えて無いです)
働いてない、税金を納めていない、地方(東京以外)出身の若者は、東京に住めない・・・・法律。


どんな法律にも抜け道はある。
行政もお手上げのごみ屋敷。
そこのごみを週末に片付ける。
法律の執行が先送りになる。
その間に仕事を探す。

そんな、ごみ屋敷が舞台。
映画を撮りたくて、でも、諦めつつある男性。
その男性を慕って追っかけている男性。
何となく働いてないけど、特に夢がある訳じゃない男性。
その男性の彼女。
怪しい男性。
更に怪しい男性。
それを追って来た若い女性。
ごみ屋敷の家主。
その家主の娘。

不安定な状況の若者とごみ屋敷の家主。
ごみ屋敷の家主とその娘。

この二つがストーリーの軸になっています。

それぞれが、それぞれに理由はあるけど、100%感情移入は出来ない。
いや、むしろなぜこうしないの?的なひとこと言いたくなるような感情。

取り上げている内容のせいか、非常にスタンダードな作り方だと思いました。
昔のテレビドラマの様な雰囲気。

それは、ある程度狙いもあるんでしょうが、脚本・演出の登米裕一さんは、それに一味効かせてます。
奇をてらったような演出・脚本より、私はこういう雰囲気が好きです。

20代前半から50?60?代までの俳優を揃え、舞台上をリアルにしている。

私は深谷由梨香さん、目当てで行きました。
相変わらず、彼女らしい舞台でした。
といっても、前作の「リビング」とは、全く違う役どころ。
この辺の幅の広さは流石。
恋人をハグするシーンは、可愛すぎて抱きしめたくなります(犯罪ですから止めましょう)。

その深谷さんの恋人役やった俳優さん(名前が分かりません)。
泣くシーンが凄く良かった。

あと、区の職員の女性(名前が分かりません、すいません。)。
ふっくら具合がいいです(誉め言葉になってない?)

その女性とコンビを組んでいる区の職員の男性。
KY(いまどき使うのか?若ぶってみました。)ぶりがいいです。
いるだけで笑いを取れるのは才能だと思う。
今後に期待。