No.1 音楽劇「雨を乞わぬ人」〜戒め駄婦〜 黒色綺譚カナリア派 本公演第11回公演 中野ザ・ポケット

★★★★☆

最初は、初めて観る劇団に対する拒否反応もあって、物語に入り込めず。
加えて、お目当ての佐藤みゆきさんがかなり終盤まで出てこないので、若しかして劇場間違えたかな?的な不安感もありました。

巫女様への周りの人々の思惑、想いが様々であり、それが破滅的結末を旅立ち、もしくは再生的な雰囲気にしている。

初めて観る劇団なので、はっきりとは言えないが、いつもこんな雰囲気なんだろうか?
いいところもあるし、肌に合わないところもある。

隔絶された場所、過酷な運命、大切にされているようで実は人間扱いされていない、そんな巫女様が、最後の選択をしたのは何が原因なのか?
その点が、私には分かりにくかった。
それが、妊娠なのか、外部からの他者の影響なのか、恋心なのか。
もっとも、それをあからさまに表現されると世界観が台無しなる。
そうなると、脚本的にも演出的にもあれがギリギリのラインかな?
演じる俳優さん達の気持ちで、その部分を表現しなければならないのか?

その観点で振り返ると、巫女様役の女優さんは巧かったし綺麗でした。
チラシを持ってから無かったので、配役と名前が一致させられない。
残念。