裏表紙
同棲していた恋人にすべてを持ち去られ、恋と同時にあまりにも多くのものを失った衝撃から、倫子はさらに声をも失う。
山あいのふるさとに戻った倫子は、小さな食堂を始める。
それは、一日一組のお客様だけをもてなす、決まったメニューのない食堂だった。巻末に番外編収録。
あまり、こういったタイプの本は読まないのだが、何故か手にとって買ってしまった。
本が、読んでぇ〜と言っているような気がしたのだ。
結果。
読んで良かった。
いい事ばかりじゃないが、それに向かう主人公の姿に共感を感じた。
料理をしたくなった。
それを人に食べてもらいたくなった。
そして、美味しいと感じてほしくなった。
先ずは、自分の料理を好きになる事から始めよう。