No.53 「月光の光-母よ-」スターダス・21カンパニー公演Vol.23@スターダス・21アトリエ

★★★★✩

原作・脚本:毛利恒之
演出・岡田和子(俳協

知り合いの清水美輝ちゃんの所属事務所の公演。
正直、こういった感じの公演で面白いと思ったことがなかったので、期待しないで観に行きました。
ところが、面白かった、というか、泣きそうになった。
これは、演技、演出、ではなく、脚本の力だと思った。
そして、その力に引っ張られて、演技も演出も良かった。
一つ残念だったのは、どうしても出演者の実年齢が若すぎて、役の年齢に付いていけていない。
それをどうにかするのも演技力なんでしょうが、そこは目を瞑ってもいいかな。
特攻隊の話なので、若い人には(私も含めて)、フィクションの様に感じてしまうかも。
でも、事実です。そして、口当たりのいい美談でもないです。
今年、たまたま戦争ものを3本観ました。
その中では、この作品が一番心に響いた。
たくさん考えた。
正解はないのかもしれない。
絵空事なのかもしれない。
でも、戦争のない、平和な世の中であってほしい。
それが、ほんの一瞬であっても。