轟天VS港カヲル 芝居 作・演出

★★★★★
宮藤官九郎が作・演出。彼自身がプロデュースのウーマンリブも今回でVol.8。
毎度毎度ハチャメチャな芝居です。今回は特に凄かった。内容が全く無くひたすら笑わせる。
轟天港カヲルと言う小劇場界の中でも濃いキャラクターを同時に出演させた。
出てきただけで暑苦しい。轟天はもうやらないと言っていた橋本潤がくどかんに口説き落とされて(おそらく)出演。相変わらず熱演。最後の方は大分疲れていた。やはり年には勝てずか?
港カヲルは今回初見だが、二度と観たいとは思わない(笑)キャラが濃すぎ&一発ギャグが面白くない。大人計画の芝居にチョット出てくる分にはいいが、殆ど出ずっぱりは疲れる。
兎に角、この二人は頑張っていた。それ以外の出演者の中では片桐はいりキル・ビルのパロディーで、ルーシー・リュウの役を演じていた。意外なほど似ていた。
池津祥子、伊勢志摩、宍戸美和公猫背椿田村たがめ大人計画女優陣も港カヲルの愛人達を好演。池津祥子のおっぱいがマシンガンになっている役は笑えた。素の状態だと綺麗なのだが、舞台では大体変な顔になる。猫背椿はわきの下が紅しょうがの匂いがする女を熱演。何となくいそうなキャラだけに笑えた。
それ意外は大人計画の新人達だろうか?あまり目立つ役者は居なかった。
阿部サダヲ村杉蝉之介荒川良々宮崎吐夢が居ないのが寂しいが、主演二人が十分濃いので今回は脇役は誰でも良かった感じ。
宮藤官九郎が喉が潰れつつ出演。セーラー服姿でパンツを脱がされそうになった場面が笑えた。
意外と女装が多いような気がする。
終演後、観劇仲間と飲みに行く。芝居の話は殆ど無い。それはそうだ、この芝居は肴にはならない。前に住んでいた家から歩いて10分かからない場所の飲み屋。雰囲気は非常に良かった。
お酒の種類も豊富。料理はゴーヤ以外(苦くて食べられないから嫌い)は美味しかった。
場所がかなり悪いが、満員だったので直ぐには潰れないだろう。店では言えなかったが、あの辺は飲食店が流行らない場所なんです。いい店だったので暫くは生き延びて欲しい。