ア・ラ・カルト 〜役者と音楽家がいるレストラン

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もうこれがやる季節なのね。年末の決め事。ア・ラ・カルト。去年は行けなかったので今年は余計に楽しみでした。今年で4回目。ア・ラ・カルトは16周年。続いてるなぁ〜。
以下はネタバレ

ネタバレと言ってもこの芝居は毎年殆ど同じなのであまり意味は無いです。
メニューを見ながら話を思い出してみます。
1.Aperitif
◇開店〜シャンパン・ピック・ミー・アップ〜
頑張ったんだけど結局今年のクリスマスも一人で過ごす独身女性。年齢は30代後半から40代前半。カクテルの話を少々。マンハッタン。
2.Main Dishes
◇あなたはいつもサプライズ!
名物夫婦の登場。高橋とのりこさん。高橋は相変わらずどじばかり。この演目は毎年観続けると1本の演目になります。出会ってから恋人になりそして結婚。今年で結婚3年目。
今日のテーマはサプライズ。
高橋「夫婦生活を円満にするにはサプライズが必要ですね」
のりこさん「あなたといるとサプライズには事欠かない」
先ずは料理の選択。最近健康に凝っている高橋はプリン(プリン体の事)が多いのであれも駄目これも駄目と中々料理が決まらない。ごうを煮やしたのりこさんが勝手に頼む。
そしてワインを選んでテイスティング。毎回やってます、あの変なテイスティング
更に乾杯の挨拶。これも毎回。
今回はワインの栓が抜けずに観客がサプライズ。
そしてプレゼント登場。からだ年齢測定器。試しに高橋が、22歳。そして従業員が、46歳、実年齢と一緒。のりこさんににも勧めるが拒否。
高橋「22歳なんだからプリンが多くても平気だね、オマールエビに替えよう」
高橋が席をはずす隙に自分も計ってみるのりこさん。あまりの結果に驚く。
戻ってきた高橋が結果を見てビックリ。52歳。
のりこさん「も〜、高橋ったら私を驚かそうと思ってこんな手の込んだ事をするなんてぇ〜」
冗談と思っているのりこさん。しかしその数値は本当。あせるのりこさん。
のりこさん「こんな体に悪い食事をしている場合じゃない帰るわ。明日から食事はご飯に納豆よ。サプリメントも飲むからね。いいわね高橋。」
泣きながら帰るのりこさん。
従業員と残る高橋。
高橋「こんなに上手く行くとは思わなかったですね。ご協力有難うございます。」従業員にお辞儀。
従業員「愛してらっしゃるんですね」
照れながら帰る高橋。
こんなに頭を使っている高橋を観るのは初めて。常連さんにはサプライズ。
◇いつか誰かとダブルでモルト
ゲストのローリー登場。シングル同好会。設立メンバーは7人。徐々に結婚して脱退。今では3人。しかし1人が恋人と過ごすために欠席。今夜は二人。
前から伊達(高泉淳子)のことが好きだったローリー。同好会で最後に残ったのが伊達と自分だったら告白するつもりだった。一応、告白するが全然気が付かない伊達。この辺はコメディーの王道的展開。いまだ独身の従業員が入会を希望。余計にややこしい。
そんなこんなで漸く思いが通じたローリー。伊達は急に席を立つ。
伊達「二次会はいつもの場所を予約してます。飲みたければ行ってください。私は家に帰ります。い・え・に帰ります」
断られたと思ってがっかりするローリー。
いやいや違うよ。伊達はローリーを誘っているんだよ。
オーナーと従業員に言われて変な笑いとともに伊達の家に向かうローリー。
このエピソードの中でローリーが唄う「いつか誰かとダブルでモルト」。何となくいい感じの曲でした。
3.Show Time
ある意味これがやりたくて白井晃はアラカルトを続けているのではないだろうか?
ペギー富岡。派手な衣装を着て登場。相変わらずインパクトがあります。高泉さん扮するギター奏者。彼は毎回「人」の字を飲んでます。
次にローリー登場。ペギーより派手。越路吹雪の「愛の賛歌」を熱唱。流石歌手。耳にこびりついてしまった。帰る道すがら知らず知らず唄っていました。
陰山氏の変なダンサー?歌手?もクネクネが決まっていた。
そして高泉淳子さんが唄い。再度ローリー登場。「アマポーラ」を唄う。ギターソロで熱演。
ゲストがローリーだったせいか例年よりShow Timeの時間が長かったです。
ペギー富岡が登場すると客席から花束が渡されます。一緒に行った人が渡したかった、と言ってました。恥ずかしがると思って買わなかったのだ。残念。
4.休憩
ここまでで既に21時を回っていた。長い。お尻が痛い。
休憩時はロビーでワイン。キリンの何とかって言うワイン。
お芝居は色々な方々の協力で成り立っております。
5.Wine
◇マダムとクリスマス
これまた名物のマダム登場。今回は着物姿。徐々に高そうな衣装になっていくのは気のせい?
今日のゲスト、ローリーと歓談。
ローリーの名前の由来。それは・・・。観た人だけの特典。
ローリーはある有名ミュージシャンといとこ同士。これは結構有名な話なので知っている人も多いはず。ヒント「世界で一つだけの・・・」
今回は4人で観に行きました。こんな大人数で行くのは初めて。その中の1人がローリーファンだと判明。良かったです。
6.Dessert
◇バナナ・ブランデー・マリネ
お母さんがパティシエの修行のためパリへ留学。別居中のお父さんと一緒に住む事になった女の子(確か10歳)。父親とレストランに食事に来ている。お母さんにケーキを食べさせられているのでデザートに詳しい女の子。やや生意気な態度。「反抗期ですから、大目に見てください」
穏やかに対応する従業員。「余裕な対応ですね」
デザートのラインナップを読み上げる従業員。さっぱり分からない父。女の子方が良く知っている。「バナナ・ブランデー・マリネ」を頼む女の子。飲み物は「本日のコーヒーを」と父。
何故かこの部分が受けてしまった同行者。皆さん笑いのつぼはそれぞれ違います。
で、ブランデーたっぷりなので酔ってしまう女の子。「椅子が曲がっている〜」床に横たわりナウシカの曲。「本当はねこんな子じゃないのわたし、学級委員だって1年やったし、お父さんと暮らすなら最初に駄目なところを見せておかないといけないと思って・・・」
この辺の台詞は高泉さんのお得意のところ。演技も含めて子供に関する描写は天下一品です。
7.Coffee
◇ラストダンス
老人二人が登場。殆ど会話を交わさないがジンワリとしみて来る芝居。お互いのクリスマスプレゼントを交換。口紅は毎年一緒。帽子はマフラーの時もありました。
「踊ろうか?」
ラストダンス。男性の靴の上に乗って踊るのは毎年です。
ところで前から疑問だったのだが、この二人の関係はなんなんだろう?夫婦?親子?
夫婦にしては女性が年寄りすぎる。
二人が帰った後、一人残る従業員。テーブルのキャンドルを消していく。最後のキャンドルを消す時、タバコに火をつける。ライトが落とされる。彼の吸うタバコの火だけが唯一の灯り。
これを観ると今年も終ったなぁ〜と感じる。一番好きな瞬間。
8.Digestif
◇閉店〜マンハッタンで乾杯!〜
1.に戻る。マンハッタンをテーブルへ運ぶオーナー。従業員がシャンペンを持ってくる。
グラスは2つ。「あなたもどう?」「いえいえ」「そんな事言わずに」「そうですかぁ〜」
おもむろにうちポケットからシャンパングラスを取り出す。これも毎年。
今回はローリーも参加。グラスを持って来ようとする従業員。「大丈夫」ギターケースから大ぶりなグラスを取り出すローリー。音楽が流れ照明が落とされる。
終幕。
カーテンコールはハンドベルでの「キヨシこの夜」。

良かったです。今回は友人を誘っていたので感想が気になりました。3人とも楽しく観てくれたようでした。誘って良かったです。
追記:吉川ひなのさんが観に来ていたようです。顔が小さかったそうです。私は分かりませんでした。そしてまたあの人を発見してしまった。浅田飴でお馴染みのあの人。2度目。