完読No.38 イエスの古文書(上) I・ウォーレス著 扶桑社ミステリー

doradora05112005-05-17

カヴァーの宣伝文句に惹かれて購入。
「若くして広告業界で成功をおさめたランダルに、宗教書の出版社から、宣伝の依頼がもたらされる。ランダルは、その驚くべき内容に戦慄したーイエス・キリスト実弟が書き遺した古文書が発見された。近親者が記した、この新たな福音書によって、謎につつまれた人間イエスの真実が明らかになるのだ。しかもそこには、誰も予想しなかった”第二の復活”あ記されているという!そして、この文書を収録した新編集の聖書が、世界中で発売される。そのPRを、ランドルに任せたいというのだ!」説明文は下手くそだけど「イエス・キリスト実弟が書き遺した古文書」と言われたら買うしかないだろう。
以下ネタバレ
前半は面白く読ませてもらいました。一応主人公と同じ年齢なので多少感情移入しながら読んでます。サスペンス色は殆ど無い。後半はその辺も出てくるでしょう。 
新編集の聖書を出版しようとするグループとそれを阻止しようとするグループがある。
どちらも100%宗教的な目的のためではない。政治的野心や金銭欲、名誉欲人間の根源的な欲望が背後にある。上巻を読んだだけではこの本の目的が分からない。一応ミステリーだと思って読んでいるが、全然違うかもしれない。キリスト教に興味はあるが(知的好奇心の点で)、恐ろしいほどに予備知識が無い。初歩的な事も書いているので助かる。
89.6