No.5 クラウディアからの手紙  

doradora05112006-01-25

★★★☆☆
http://blog.eplus.co.jp/letter/
脚本・演出:鐘下辰男
テーマソング:溝口 肇
美術:島 次郎
蜂谷弥三郎…佐々木蔵之介
クラウディア…斉藤由貴
久子…高橋惠子
すまけい、小林勝也
山西惇、池内万作
村上大樹
私は、クラウディア役の斉藤由貴さんを観に行きました。それだけです。
以下ネタバレ
この話は実話です。無実の罪でシベリアの強制収容所へ送られた蜂谷弥三郎さん。結婚して3年の奥さんと生まれたばかりの娘と朝鮮で別れ別れに。その後52年間会えませんでした。密告によりシベリアから更に過酷な地へ移された蜂谷さん。クラウディアと出会い結婚。ロシア国籍取得。無実の罪(スパイ容疑)が晴れず日ソの国交が回復しても日本に帰れず。結婚生活は37年になります。
そして奇跡が!!ソ連邦崩壊、ロシアになった。日本に帰れる可能性が出てきた。その時のクラウディアの言葉「他人の不幸の上に私だけの幸せを築くことはできません。」。「久子さんの元へ帰ってください。」クラウディアの言葉に突き動かされ蜂谷さんは日本へ!このシーンはある仕掛けがあります。私は否定的です。あそこであれはずるいでしょ。あんなの見せられたら泣くでしょ。普通。私は逆に泣きませんでしたけどね。事実は小説より奇なり。過酷な運命に翻弄された蜂谷さん。もっと過酷な人生を送った久子さん。愛しているが故に蜂谷さんを久子さんの元へ送ったクラウディア。他人を思いやる極限。3人の演技もよかったです。語りべの山西惇さん、美味しいところで出てくるすまけいさん、キーポイントの役小林勝也さん(多分)。脇も充実してました。
久しぶりに真面目なお芝居を観ました。素直に泣けなかったのが残念。でも、生斉藤由貴さんを観れたので満足満足。星が3つなのは泣けなかったから&斉藤さんの出番が少なかったから。
帰りに渋谷駅で人身事故。山手線と埼京線がストップ。渋谷駅ではお客様を救出中と言ってました。生きる事の素晴らしさを感じた後で人身事故。自殺だったら悲しい。