完読No.10 最後の記憶 綾辻 行人 著 角川書店

doradora05112006-02-20

久しぶりに綾辻さんの本を読んだ気がする。暗黒館は途中で挫折したから勘定しない。
以下ネタバレ
本格ホラーと書いてあった。本人は、本格と言う言葉がミステリーより定義しずらい。実際のところはどうでしょう?ホラーですか?ファンタジーに近いんじゃない。なんでもありという点で。それでもミステリー作家らしく、つじつまは上手に合わせてます。ある意味倒叙物ですね。
若年性の痴呆症にかかった母。もしかして自分にも遺伝しているのでは?あせる主人公。それをはっきりさせるため母の出生の秘密を探る、主人公と幼馴染。主人公がイジイジした奴で今一感情移入できなかったのが残念。自分がおかしいのではないか?病気なんではないか?その辺を気にする気持ちが妙に近しく感じられてしまった。40近くなると体も言う事を聞かないし、頭の働きも鈍ってくる。妙にリアル。