完読No.60 イン・ザ・プール 奥田 英朗 著 文春文庫

裏表紙

「いらっしゃーい」。伊良部総合病院地下にある神経科を訪ねた患者たちは、甲高い声に迎えられる。色白で太ったその精神科医の名は伊良部一郎。そしてそこで待ち受ける前代未聞の体験。プール依存症、陰茎強直症、妄想壁・・・訪れる人々も変だが、治療する医者のほうがもっと変。こいつは利口か、馬鹿か?名医か、ヤブ医者か?

映画とTVドラマを先に見てしまった。特に映画の印象が強いので、伊良部のイメージは松尾スズキさんで固まってしまっている。でも、それはあまり関係なく楽しく読めた。
以下ネタバレ
本人にとっては重大な悩みだが、他人から見れば滑稽でしかない。周りの人に相談できるような事ではないので自然と伊良部医師に頼るようになってしまう。ところが伊良部医師は患者達より以上に変。美人でスタイル抜群で露出狂?の看護婦マユミちゃんの注射シーンが毎回いい。妻子持ちの中年から童貞の高校生おも魅了するセクシー。本人は至ってクール、いや冷たい。傍若無人な伊良部医師も頭が上がらない?伊良部医師の別れた妻ともバトルも笑える。新しいシリーズも出ているので早く読みたい。
イン・ザ・プール(映画)
・勃ちっ放し(映画)
・コンパニオン(TV)
・フレンズ(?)
・いてもたっても(映画)