No.1 「虚言の城の王子」 空想組曲VOL.10 吉祥寺シアター

★★★★★

http://www.k-kumikyoku.com/performance/10/

以下ネタバレ

絶望した人を招き入れ、そこにいると幸せになれる、城

その城は物語の中にある

その物語を書いたのは、恋人が事故にあい目を覚まさない、男

子供が受験に苦しんで、自殺してしまった、それに責任を感じる両親

親が、子育てを放棄して、一人ぼっちの子供

親が無くなり、言葉も無くした弟、何に絶望しているのかもわからない
その弟を献身的に、そして、独善的世話する兄

恋人に利用される女

明るく幸せいっぱいな城での生活

でも、それでいいの?

絶望を無かったことにして幸せに生きているふりをする

それが本当の幸せなのか?

絶望、アンハッピーエンドが分かっていても、それが変わらない、変えられない結末だとしても

もしかしたら、ハッピーエンドになるかもしれないと

信じて
信じて
生きていく

人は、誰かに幸せにしてもらうんじゃなく
誰かが幸せにしてくれるんじゃなく
誰かを幸せに
誰かの幸せを信じて
誰かの幸せを祈って

虚言の城の王子

色々と考えさせられる
色々と考えてしまった作品でした

最後に、大ファンであるこいけけいこさんは、普段しないメイド&看護婦の格好ではじけていました♪