ロード88[出会い路、四国へ] 試写会 千代田会館

★★☆☆☆
私には時間がないの-一秒一秒を生きるだけ・・・
何かを変えるために、『お遍路88ヶ所巡り』の旅にでた。チラシの抜粋
骨髄性白血病の主人公(明日香)、発病(医学用語を言ってましたが忘れました。ようはこうなると後は骨髄移植しか助かる方法は無いと言う状態)したらどうしよう。その前に何か自分の力で成し遂げたい。そして選んだのは四国88ヶ所巡り、通称お遍路。
お遍路に対する知識は殆どなかったのでこの映画を見てその輪郭が見えた。
空海が始めた事や四国をぐるっと一回りする事等。
映画は88ヶ所を巡りながら主人公が人と出会い互いに影響しあって最後までやりぬく姿を描く。白血病だと言う事は映画の中では後半まで語られず。ただ入り口で骨髄バンクのパンフレットを配っていたので観客はみんな知っているけど。それはあまり関係がないかも。
あらを探すと幾らでもでて来るが、敢えてイイ所を探すとなると・・・。
景色が綺麗だった。四国にはまだまだ自然が残っているだと感じた。
主人公の女の子が少し可愛かった。好みではないが、変に演じていないのが良かった気がする。
脇は長谷川初範小倉久寛、須藤理沙etc。暴力団の下請けをしていてそれを裏切ったために追われる男(長谷川初範)、お笑いコンビの相方が人気者になり、しかし自分は全然売れず腐っている芸人(小倉久寛)、TV局を追い出されたディレクター、そして11年前主人公を捨てた母親。それぞれが明日香に関わる事で生きる事にもう1度真剣に立ち向かって行く姿を描いていく。脚本的にはひねりもないし山場もない、結末に至ってはあまりにもハッピーエンド過ぎる。
人にはわざわざ勧めない映画。ただ不覚にも母親との再会の場面で涙ぐんでしまった。
一緒に見に行った友人は「その場面が一番引いた」と言っていた。彼とは映画を見て泣くシーンがことごとく違う。今回はそれがはっきりと分かった。それが一番の収穫かも。