WOWOWエキサイトマッチ(9/5放送分)

S・ライト級10回戦
WBC7位フランシスコ・ボハド(メキシコ)VSWBC6位ジェシー・ジェームス・レイハ(米)
新鋭(21歳)VSベテラン(38歳)、強打者VSテクニシャン。分かりやすい構図の試合。
1Rはレイハもボハドの打ち合いに付き合う形。ボハドの強打は当たらなくてもその強さが分かる。2Rはボハドの拳がレイハを捉えた。レイハダウン。この試合長くは無さそう、そう思わせるダウン。3R以降はその期待?を裏切る展開。レイハのテクニックがボハドの強打を封じた。「小さく早く」肩の力を抜いた軽いパンチだが、ボハドの強打が出る前に当たっていた。結局判定でレイハの勝ち。ボハドにとってはいい経験になりそうな敗戦。ベテランらしいいい試合でした。この階級はチャンピオンもランカーも粒ぞろい。日本の佐竹がこの階級の期待の選手。WBCのガッティには勝てそうもないのでWBAのビビアン・ハリスに挑戦か?余談だが、ジェシー・ジェームス・レイハと言う名前はかっこいい。外国の名前ではハンニバルの次に好きな名前。

WBC世界S・ライト級タイトルマッチ
WBCチャンピオン アルツロ・ガッティ(カナダ)VSWBC1位レナード・ドーリン(ルーマニア)
WOWOWエキサイトマッチのファンなら一度はガッティの試合を見た事があるだろう。親友との3試合はノンタイトルにもかかわらず、放送した年のベスト10に選ばれた。しかもファイトマネーが両者1億円を超えたそうです。米国では人気があればタイトルマッチ以外でも高額なファイトマネーが供される。日本もこの辺は見習って欲しい。
相手のレナード・ドーリンはオリンピック2大会連続メダルを獲得したアマチュアあがりの選手。アマチュア出身だが、ファイター。しかもテクニックがある。
挑戦者としては嫌な相手。ガッティとの強打の交換が見所。
しかし、意外な事に試合は2RKOでガッティの勝ち。
しかもボディーブロー1閃。ボディーで倒れた試合としてはロイ・ジョーンズJrVSバージルヒル戦が思い出される。それに匹敵する衝撃。
強打で倒し倒される試合が売り物だったガッティ。ここ数戦はトレーナーの指示もあり「打たせる前に打つ」試合をしているそうだ。この試合は正にその成果が出た試合。
漫画だが、はじめの一歩の主人公、幕の内一歩のような試合をする。
試合を生で見たいボクサーの一人。ガッティ、是非来日して欲しい。