No.12 サマリア 試写会 渋谷シネセゾン

1.★★★☆☆←客観的な目で見た評価
2.★★★☆☆←思い入れを含んだ評価
夜の9時過ぎからの試写会。天気予報を見ないで家を出たので傘は無し。寒かったので若しかしたら雪になるかと思ったら案の定・・・。特に東京の北の方は凄い降った。家から駅へ向かう途中、八甲田山の気分でした。
さて、本題。
私はこの映画を見て気が付いた、もはやあれぐらいの歳の女の子を見ても女性と思えない、子供として認識してしまう自分がいる事に。
主人公はヨジン。父と二人暮らしの女子高生。彼女の親友は同級生のチェヨン。些細な事で始めた援助交際(韓国では何と言うのか不明、字幕は「援助交際」)。チェヨンが男性の相手をする。交渉役とお金の管理と見張り役がヨジン。
詳しいストーリーはここ→http://www.samaria.jp/で確認してください。
正直、あまり面白くなかった。監督のキム・ギドクは韓国ではカリスマ的人気を誇る監督らしい。確かに映像は綺麗でした。風景もそうですが、体の一部分を執拗に映していく撮影方法(鍵盤を押す音楽家の指をヨジンが何度も握ってお願いするシーンは良かった)は素晴らしいと思いました。が、映画としては?です。「ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞」をうたい文句にしてますが、賞を取ったから面白いわけではないし。重箱の隅をつつく心を刺激する映画です。
以下ネタバレ
隅つっつき

  1. 何故、2階から飛び降りて死ぬほどの怪我をするのか?
  2. 死にかけているのに医者は何故大きな病院に移そうとしないのか?
  3. 何故警察は二人を追ってこないのか?
  4. 死にかけている人に会わせたいとお願いしているのに、それを餌に女の子を抱くか普通?
  5. 友人が死んだからと言って援助交際で受け取った金を相手に返すだろうか?それも自分が相手をして。
  6. 父親が捜査しているモーテル殺人事件はどうなったんだ?
  7. 韓国ではあれほど頻繁にモーテルに警察が踏み込むのか?
  8. 家に知らない男が訪ねてきたら中に入れるか?
  9. 家族の前で責められたからって自殺するか?
  10. 自分の娘の援助交際相手を殺すか?
  11. 自首するのはいいが、子供はほったらかしかよ。

恐らく監督はそんなことはどうでもいいんだよって言うだろう。私も書いていてそう思った。でも、いくら感性の映画だとしてもリアリティが無さ過ぎだろう。もう少しつじつまを合わせて欲しかった。題材は悪くないけど処理の仕方が悪い気がした。もう1本見て同じ感想だったら私はこの監督とは合わない。
チェヨン役のハン・ヨルム日本テレビのアナウンサーに似ていると思った。名前は知らないが、「目がてん」に出ている人。
主人公の女性は二人とも撮影時には高校生ではないんじゃないかな?あまり関係無いけどね。
父親役の俳優が日本人俳優の誰かに似ていて映画の最中そればかり考えていた。