No.13 ハサミ男 試写会 科学技術館

1.★★☆☆☆←客観的な目で見た評価
2.★★★☆☆←思い入れを含んだ評価
原作が面白いと思った人は絶対に見ないほうがいい。多分、最後まで見ていられない。全く別物として見る自信がある人と原作を読んだことが無い人は見てもいいかも。でも、あまり面白くないから映画の日かビデオで充分。
私は原作を読んでいるが内容を殆ど覚えていなかったので何とか見れました。色々と欠点をあげれば切りが無い。一番駄目なのはお金をかけなさ過ぎ。大学の映画サークルの人が撮ったのかと思った。画面が汚い。特殊撮影がセコ過ぎる。勿論わざとだと思う。あれが精一杯なら映画を作らない方がいい。それと一応工夫しているのは分かるが、原作を読んでいる人には丸分かりなので売りにするほどのものではない。豊川悦司麻生久美子の二人。豊川悦司の不気味な感じはよかった。彼は二枚目を演じるよりああいう不気味な役の方があっている。麻生久美子はチョッと可哀相。わざわざ不細工に描かれている。やたらと嘔吐するのも?ファンが減る。阿部寛。この役はおいしい。ある場面で片方の目と眉を釣り上げるシーンがある。「ムンクの叫び」のようないい表情でした。「トリック」以降。役の幅が広がった気がする。最後に石丸謙二郎。昼行灯風な警察官役。しかし、実は頭が切れる役。ラストの方はかっこ良かった。
最後の最後に。音楽。本多俊之伊丹十三監督の映画でお馴染みの人。今回はいい意味でも悪い意味でも耳に残った。音楽が勝ちすぎるシーンもあった。凄く嫌な気持ちになる音楽でした。