完読No.74 聖骸布血盟 上 フリア・ナバロ 著 ランダムハウス講談社

doradora05112005-09-25

キリストの聖骸布が保管される、トリノ大聖堂で火災が発生。焼跡から発見されたのは、"舌のない男"の焼死体だった。その2年前同じ聖堂で逮捕された窃盗犯にもやはり舌がなく、指紋もすべて焼かれていた。美術品特捜部部長マルコは、2つの事件の関連を疑い捜査に乗り出す。だがこれは、やがて世界を震撼させる恐ろしい陰謀劇の序章にすぎなかった・・・。聖骸布をめぐる謎と歴史のうねりが織りなす、歴史ミステリ巨篇。

元々聖遺物は好きなのでついつい買ってしまう。こういう本は、ノンフィクション系の方が、インチキ臭くて好きだ。これはフィクション。
因みに聖骸布はこんな感じのもの↓。
http://www.actv.ne.jp/~yappi/tanosii-sekaisi/01_sensi&kodai/01-19_seigaifu.html
1988年10月1日、放射性炭素年代測定(炭素十四)の結果、九十五%の確率で、聖骸布が1260年〜1390年のものであると公表された。
私にとってはその辺はあまり関係無い。信仰心から聖遺物が好きな訳じゃないので。それにまつわる様々な出来事や、科学的に偽物と判明しても信じる人々がいるところに興味がある。
聖骸布に関しては、偽物だったとして、誰が作った?あの布に映し出された人は誰なの?等に興味がある。
この本はフィクションなので掟破りの手も使えると思うので楽しみです。
この本とは全く関係無いが「イエスの遺伝子」という本がある。
内容はこんな感じ。

2002年のアメリカ。天才遺伝子学者トム・カーターは、人間の設計図ともいえる遺伝子の内容をすべて解読する画期的装置を発明する。彼は、八歳になる一人娘ホリーの遺伝子を自らの装置で調べ、ホリーが一年以内に脳腫瘍で死ぬことを知る。娘を救うため、カーターはあらゆる可能性にしがみつく。そして、最後に残された道は、奇跡の治癒能力を持つイエス・キリストの遺伝子の謎を解くことだった―。

非常に面白い本でした。で、何を言いたいか?書店をウロウロしていたら「メサイア・コード」という本を見つけた。

遺伝学者トム・カーターは、人間の遺伝子をすべて解読する装置を開発し、ノーベル賞を受賞した。だが祝賀晩餐会の直後、彼を狙う暗殺者が妻の命を奪った。やがて妻が脳腫瘍を患っていたことが判明し、彼は自らの装置で八歳の愛娘を調べるが、脳腫瘍で一年以内に死ぬことを知る。彼は娘を救う方法を探るものの、有効なものはなかった。残された道は、奇跡の治癒をもたらすイエス・キリストの遺伝子の謎を解くことだった。

勿論同じ本です。でも、出版社が違います。危ない危ない。買ってしまうところでした。