No.47 モンドヴィーノ 試写会 千代田区公会堂

doradora05112005-10-11

http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD7889/
1.★☆☆☆☆←客観的な目で見た評価
2.★★☆☆☆←思い入れを含んだ評価
先日、宣伝を見て、凄く見たかった映画。結論から言うと面白くなかった。正確に言うと、辛かった。理由は、画像が揺れるから。ハンディカメラで撮ったせいか、画像が揺れます。途中で退席した人がいましたが、そのせいじゃないかと思う。風景もきっと素晴らしい筈なのに、画質が汚いせいか只の田舎の風景になってしまった。ドキュメンタリー映画なので仕方が無いといえばそれまでだが、映画館でお金を払ってまで見る気はしない。レンタルビデオの半額デーで借りるのがいいところ。
以下ネタバレ
じゃあ、内容は?これだけひどい事を言った後だと説得力が無いけど、内容は興味深かったです。
ワインをブランド化した人々と原産地にこだわり地味(テロワール)を大切にする人々の話。
世界一のワイン企業「モンダヴィー」。そのワインは高品質で批評家の評価も高い。でも・・・。それに二人の人物が絡みます。ミシェル・ロラン。東京で公演をしたこともあるワイン・コンサルタント。彼にかかれば「売れるワイン」が作れる。世界各国に顧客がいる。有名なワイナリーも顧客。もう1人はロバート・パーカー。カリスマ・ワイン評論家。彼の一声で世界のワイン消費動向が決まると言われているそうです。アメリカ人。
モンダヴィー、ロラン、パーカー。売れるワインは彼らが決める。私はワインの事に詳しくないです。ワインを選ぶ時に何を基準にするか?自分の舌で決められるか?自分好みのワインがあるか?
やはり「売れているワイン」を選んでしまうと思う。その心理を巧みに利用して「売れるワイン」を作る人々。
一方、昔ながらのワインを造りつづける人々もいます。重要なのは「ブドウが生まれ育った土地の個性(地味)"テロワール"を備えたワイン」。「売れるワイン」とは対極にある。
この映画ではどちらも公平に描いてます。そういう意味ではジャーナリスティックです。
私としては、もっとどちらか寄りに描いて欲しかったけど。
サブタイトルは「誰かに話したくなる、ワインの話。」
惜しいのは、誰かに話したくなる蘊蓄が殆どない点。「売れるワイン」を作るにはこれが必要!!みたいな技が詳しく語られるわけじゃない。
「酸素をもっと入れて」と何度か出てきた表現です。何故それをするのか?は語られません。
新しい樽に詰める。今までの製法と決定的にな違いは?語られません。
ワイナリーがパーカーが気に入るようなワインを作る。パーカーは袖の下を貰っているの?
グローバリゼーションはワインにとって悪い事なの?本当に美味しいワインって?
イマイチ結論が出ない。それが不満。自分で勉強しろ?そんなにワイン好きじゃないし。
映画とは全く関係無いですが、犬が可愛いです。監督の趣味なのか、やたらと犬が出てきます。フーバー、ルーサー・キングと言った名前の犬が登場。やたらと屁をこく犬や、チーズの塊にむしゃぶりつく犬。犬好きには心温まるシーンが随所に出てきます。
犬とワインの関係は?
ロバート・パーカー
http://www1.u-netsurf.ne.jp/~urase/drink/winedass/parker.htm
モンダヴィー
http://www.robertmondavi.com/
ミシェル・ロラン
http://www.enoteca.co.jp/sg/datafile/michel_roland/michel_roland_data_index.htm