No.22 キャッツ 劇団四季 キャッツ・シアター

★★★★☆
http://www.shiki.gr.jp/applause/cats/index.html
完全なミュージカルは初。勿論、初四季。一応、演劇好きを自認しているのでいつかは見るつもりでした。
事前にその手のことに詳しい友人に聞いたら、なぜ「キャッツ」?と逆に聞かれた。「ストーリーはあってないような感じ」と言われていたので気楽に観れました。
思っていたより楽しめました。確かに話はあってないような感じ。
以下ネタバレ
何匹かの猫の紹介があって、最後は1匹の猫が天に召される。この天に召される猫が、有名な「メモリー」を歌います。今回、その役をやったのは早水小夜子(たぶん)さんだと思います。申し訳ないのですが、誰一人知っている役者さんがいないのでその辺はどうにも説明できません。
私はミュージカルは映画にしても芝居にしても殆ど見ません(時々見ます)。なので、今回観た「キャッツ」が素晴らしい出来なのか、それ程でもなのか、判断はつきません。個人的にはすごくカッコ良かったです。カーテンコールも小劇場系では考えられないような回数出てきました。観に来た人に対してのサービス精神は素晴らしかった。勿論、歌もダンスもいいんですけどね。こういうタイプの演目は、何回か見ないとその良さがわからないと思いました。でも、チケット代が高いのでこれっきりになりそう。それと、小さい子供が結構来てました。子供でもわかる内容なので連れて行きやすいのかも。お金に余裕のある方はお子さんを連れてご覧ください。ケロロとかポケモンよりはいいと思います。
さて、ここからは独り言。何も知らないし、調べてもいない状態で書いてます。
この作品は、確かにストーリーが無いような感じですが、メッセージは入っています。当たり前です。普通作家なら意識的に作品にメッセージを入れないようにしない限りは、入ってます。今回は、マグダラのマリアイエス・キリストの関係と選民思想が入っていると思いました。天に(作品中は天、とは言ってません。何とかの世界って言ってました。)召されたグリザベラ?は元娼婦で今は落ちぶれて仲間外れにされて誰からも相手にされない。「メモリー」で「お願い私にさわって、私を抱いて」と言うのはそのせい。で彼女が最後に選ばれてみなに受け入れられて天に召される。マグダラのマリアイエス・キリストの関係と一緒でしょ(厳密に言うと違うけど、構成要素が一緒)。選民思想云々は一番最後の歌。「猫は犬とは違うんだ!!」まさか、作家がものすごい猫好きで、単にそれが言いたいがためにこの作品を作ったのではないだろうから、この歌の文句は選民思想的な意思が込められていると思いました。でも、イエス・キリスト選民思想って同列に語られる話じゃないよね。なので、その辻褄が合わないので昨日から引っかかっております。単に間違っているならいいのですけど。その辺を上手にまとめられている方がいると助かる。大体、だれが造った作品だかも知らないのにこういうことを書いてはいけませんね。
ここで少し触れてます。
http://www.mathatelle.com/amason/asin/DVD/B0009PRCHU/
上で「娼婦」と書きましたが、原文では「娼婦」とは書いていないみたい。その辺も知りたいです。