完読No.80 ミカ! 伊藤たかみ 著 文春文庫


裏表紙

活発で男まさりのミカ。スカートなんてイヤ!おっぱいなんていらない!思春期の入り口にたつ不安定なミカを、双子のユウスケがそばで見まもる。両親の別居、姉の家出、こっそり飼っていた「オトトイ」の死・・・。流した涙の数だけ幸せな未来が待っている。第49回小学館児童出版文化賞受賞作。解説・長嶋 有

WEB本の雑誌の10月の課題図書に「ミカXミカ!」(ミカ!の続編)が入っていて、最初それを買うために本屋へ行きました。隣に「ミカ!」が平積みされていて、「ミカXミカ!」がそれの続編と知り、最初に「ミカ!」を購入。昨日の帰りと今日の行きの電車で一気に読みました。面白かった。
以下ネタバレ
タイトルにもなっているミカも可愛いけど、私は語り部であり、本書の目線でもあるユウスケがいいです。家族思いで、妹思い。6年生にもなると心身ともに成長していく。ユウスケはいい奴だけどまだまだ子供、妹も変化に戸惑いながら、クラスメイトの女の子からの告白に戸惑いながら、それでも子供している。現役の子供が読んでも、かつての子供が読んでもキュンとなる作品。帰りに「ミカXミカ!」を買って読んで帰ります。そして2冊まとめて友達に貸します。凄く読ませたい。色んな意味で!