No.35 食 メタリック農家 王子小劇場

★★★☆☆
観たのは金曜日なのですが、まだ感想がまとまってない無いんです。
でも、一応忘れないうちに書きます。
以下ネタバレ
メタリック農家は旗揚げ公演から全て観てます。なので、今までの作品と比べて云々という書き方も出来ますが、色々あってそれはやめます。
ストーリーは割愛して、観劇後の素直な感想。ラストシーンが凄く好きです。そこへ至る道はかなり長い、若干冗長な部分もありますが、ラストシーンで全てチャラ。タイトルが「食」なだけに、「食べる」事に主題はあります。でも、ここでの食べるとは「食欲」では無く、「生きる」事。「生きる」を前にすると全ての行為は肯定される。その理不尽な正解は人によっては深刻なダメージになると思うけど、私はお腹が空いたら食べる主義なので大丈夫。やっぱりまとまらないや。
私はこの劇団に関しては「脚本」重視で観ています。今回もその点では満足できました。毎回、違う展開にしているのはいいと思います。色々と挑戦して欲しい。
役者陣。相変わらず古市さんは目がギョロギョロしていていいです。今回は非常に可哀想な役柄でしたが、うまく演じていたと思います。一番つぼだったのは葛木英さんの雪女。台詞も無いし、出番も少ないけど、うけました。
追記:マージャンに例えます。ハイパイが悪く、流してしまいたいな、と思ったが、最後の親なので何とかしたい。ツモル手に祈りを込めると、何とか聴牌までこれた、手はぐちゃぐちゃ、リーチをしないとあがれない。他の3人もいい手が入っている感じ。えいままよ、とリーチする。そして、一発でつもり、尚且つ裏ドラが3枚も乗った。割れ目だったので36000点。こんな感じの芝居。余計に分からん?エピソードを個々に見ると出来にバラつきが感じられる。背骨の部分はあるのだが、個々に見るとそこから距離があるシーンもある。それを強引にまとめるラストシーン。終わりよければ全てよし、とまでは言わないが、最初の方はどうなるの?と感じられたが、ラストで満足。