完読No.4 最期の声 ピーター・ラヴゼイ ハヤカワ文庫


裏表紙

頭部を撃ち抜かれて息絶えた、妻ステファニーの姿。現場に急行したピーター・ダイヤモンド警視はその場に立ちすくむことしかできなかった。さらに彼自身に妻殺しの嫌疑をかけられ、ダイヤモンドは独力で犯人を追う決意をする。まもなく、事件当日に妻が「T」なる人物と密かに会う約束をしていた事実を突き止める。謎の人物の手掛かりを得るべく、ダイヤモンドは妻の元夫に接触するが・・・・。シリーズの転換点となる衝撃作。

まだ読んでいる途中なので感想は読後。
以下ネタバレ
追記。非常に面白かった。主人公のダイヤモンド警視は、探偵役だけど、当事者(関係者)でもある。身内の事件なので捜査には加われない。その状態が、科学捜査等の要因を排除し、純粋に推理だけで事件をといていく探偵として活躍できる事になる。そして、読者はほぼダイヤモンド警視と同じ情報を持って犯人を推理できる。猟奇的な事件でも無いのに動機が分からない。最後まで分からない。大体勘で犯人を考える私だが、今回はダイヤモンド警視に付き合って理詰めで考えてみた。もう、これしかないって犯人でした。しかも、伏線もしっかりはっている。久しぶりに堪能したミステリーでした。